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「……ん゙‐…」 瀬名が目を覚ますと… 予定では1~2時間だった睡眠もすっかり寝過ごし、辺りはもう薄暗くなっていた。 そろそろ、午前中に溜まりに溜まった霊を成仏させる時間だ。 他の4人は、まだよく眠っている。 (ちょっと見回りに行ってくるか…) 鬼霊がいないことを祈って、瀬名は屋上の階段を降りていった。 ◇◇◇◇◇ 「ありゃま…」 いつものこととはいえ、今日は多い。ノロノロと床を這っているものもいれば、スイスイと飛んでどこか楽しそうなものもいる。 (カオスだ…) 今日は、鬼霊の気を感じなかったため、安心した。 「……よし。」 (屋上戻って、あいつら起こしてくるか…) 前髪をかきあげながら、引き返す。 (………頼むから、憎んでくれるなよ…) 鬼霊だって、魂だから…退治して気持ちいいわけがない。 けど、やらなければならないことだから。 ゆっくりと、階段を上っていく。 「………はあ…」 (早く終わらせて寝よう…) .
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