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「毎日私の朝食に間に合う様に来てくれて有難う。だけど」 「大丈夫です!」 続く言葉を言わせまいと仲川さんは、強い口調で私の話の腰を折る。 「すみません、大きな声を出してしまって。でも…旦那様のお役に立ちたいんです。 私では役不足なのは、分かっています。それでも」 最後の言葉は、消え入りそうになりながらも私を見上げた彼女の顔は、気遣い等無用だとそう言っていた。
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