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ゲイツ伍長「こ…コイツが…ザク相手に闘った車両…」
フレデリック軍曹「こりゃまた…随分デカいなぁ…」
この部隊のメンバーは、初めてみるその巨大さに、しばし目を奪われていた。
キリーク「で?こいつのテストは、アリゾナで603が終わらせたのでは?」
キリークは、ヨンヘルグ特務大尉とジョバンニ准尉に問いかけた。
ジョバンニ准尉「603のヒルドルブは、破壊されたので、まだ十分なデータが取れていません。そこで、我々にテストを引き継ぐようにと、本国からの通達がきました。」
ヨンヘルグ特務大尉「そこで、我が大隊で、一番適した部隊が、この88兵団だったのだ。得にキリーク少尉と、フレデリック軍曹は、モビルスーツの前はマゼラアタックに乗っていたではないか。どちらかがやってくれれば、問題はない。」
キリーク「ちょっ…ちょっとまって下さい!我々は、人員的にいっぱいなんです!しかも、1人はまだヒヨッ子です!そんな我々にコイツを使えと?!」
キリークは、このタンクの配備を快く思っていなかった。
ゲイツ伍長「隊長!私も元戦車乗りです!私にやらせて下さい!」
ゲイツ伍長は、新型への憧れと、早く一人前に成るために、ヒルドルブのテストパイロットを自らかって出た。
ヨンヘルグ特務大尉「よし。決まりだな。」
ヨンヘルグ特務大尉とジョバンニ准尉は、資料をゲイツ伍長に手渡し、ジープに乗りこんだ。
ジョバンニ准尉「キリーク少尉殿。ヒルドルブのデータと、先に届けたザクのデータは、忘れずに送って下さいね。」
そう言って、2人は、部隊を去って行った。
この数週間後に起こる事を、誰も知る由もないままに…。
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