学校へ行こう

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今日も、私達は三人仲良く登校します。 お兄ちゃんの隣を千尋ちゃんがじゃれつきながら歩いて、私はその少し後ろを付いて歩きます。 ……本当は、私もお兄ちゃんの隣に並びたいのだけれど。でも、まさか三列になって歩くなんて他の人の迷惑になるからできないし、ましてや千尋ちゃんを退かしてまでお兄ちゃんの隣を歩くなんて、そんな事私にはできません。 だから、楽しそうな千尋ちゃんを羨ましく思いつつも私は二人の少し後ろを歩く。 でも、それで良いんです。決して仲間外れにされている訳じゃなくて、二人共時々振り返っては私に話を振ってくれるし、お兄ちゃんや、お兄ちゃんと変わらないくらい背の高い千尋ちゃんと違って背の小さな私は、どうしても歩幅が短くて。そんな私に、二人が併せて歩いてくれている事もちゃんと知っています。 だから、私の定位置はここ。二人の少し後ろ。 でも……それはいつまで、なのかな?
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