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駅で別れた後、そのまま家に帰ろうと思ったが駅の近くのゲームセンターに来ていた。
家に帰って寝ようかと思ったが夜、寝れなくなるので暇つぶしのためだ。
財布の中に金は必要以上にある。
政府公認の組織だけはあって金の支給額は高校生の小遣いをはるかに上回っている。
国民の税金を貰っているということは知っている。
だが翼は感謝する気はない。
ともかく、その有り余っているお金でUFOキャッチャーやら、銃撃戦のゲームやらを一通り遊んでいく。
「あれっ? 東条君?」
ゲームに熱中していたが流石に周りの声は聞こえる。
女の声だ。
恐らく同学年ぐらい。
翼が声のしたほうを向く。
「……桜井……?」
茶髪のロングヘアーにマフラーを巻いたゲーセンとは不釣り合いの雰囲気を醸し出している同じ高校の制服姿の女子。
《桜井 真実(さくらい まみ)》がそこにいた。
疑問符がついているのはうろ覚えだからだ。
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