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「こんなところで会うなんて奇遇」
先ほど時間を見たが5時くらいだった。
下校途中に寄ったんだろう。
「それより……なんでゲーセンに?」
桜井は学校では成績もよく、真面目な方だ。
それが下校途中にゲーセンに立ち寄るなんてことは考えにくかった。
「それはこっちの台詞。東条君学校休んでたじゃない」
見事にはぐらかされた。
ちなみに翼や拓人が政府の組織に入っているということを学校の人間は知らない。
翼は入学と同時に政府の人間が学校側に書類のようなものを渡し、自由に休むことが可能になっている。
「んぁ……サボリだよ。サボリ」
少し印象は悪くなってしまうが他にごまかす方法がなかったのでそう言ってしまった。
事実、会議なんて昼前で終わってほとんどサボってたようなものだ。
「ふ~ん、人って見かけによらないんですね」
今までの学校での自分を思い返してみるが良い印象は全くない。
人が見かけによらないなら桜井がここに来ていることのほうが勝(まさ)っている。
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