トモx光一

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ダルい体育祭が終り、後一ヶ月で文化祭を迎えようという金曜の放課後、俺のクラスは体育祭の応援合戦でやったチアダンスをすることになり、またもしたくない女装をさせられるはめになった。 「マジだりー、俺、フケていい?」 「バ~カ!センターのお前がフケたら、ダンスになんないだろ」 「センターも女装も嫌々なのに~」 練習の為、モタモタと体操着に着替えつつ、親友の友近に愚痴る。 トモは隣のクラスで、お化け屋敷をするらしい。 「あーあ。トモのクラスだったら良かったのに」 ふてくされて言う俺に、いつものように頭をポンポンと叩き。 「体育祭の時、かなり良かったけどな。俺の携帯の待受、チアのお前だし」 シッシッシッと意地悪く笑う。 頭を触られるのも、意地悪く笑われるのも、トモだから許せるが、他の奴なら軽く打ちのめす! 「携帯よこせ!!ぶっ壊す!!」 体操着に着替え終り、トモの携帯を奪いにかかる。だが、帰宅部で体が細い俺と、水泳部のエースのトモとでは、子供と大人くらいの差があり、悔しいがいつも負ける。 「ほら、練習行って来い!部活終わったら迎えに来るから」 笑いながらあしらわれ、トモが部活に行く。 『迎えに来る』と言われた以上、サボる訳にもいかず、ダンスの練習に行く。
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