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「好きって…なんだよ……つうかトモ肩!!痛くないのか?」
困って視線が迷う。トモの肩が目に入り、あわてて聞く。
「ん?…あ…あぁ。でも、今は光一と一緒に居たいし。」
「そういう問題じゃねぇだろ!!かなり血、出てんじゃん!!」
トモの肩が気になって、保健室に連れて行こうと腕を掴む。
「つぅ!!」
トモが声を上げ、とっさに腕を離す。
「ごめん!!大丈夫か?……俺のせいでこんな怪我…試合も近いのに…本当…ごめん……」
言ってる内に泣きそうになって来る。
「俺、なんでもするから!!」
「んじゃとりあえず、抵抗しないでくれる?」
「抵抗?…ぁ、うん。」
意味が分からず、とりあえず返事をし、おとなしく椅子に座り直す。
頭を撫でられ、擽ったいような嬉しいような気分になる。
顔を撫でられ、顎を上げられる。
触れるようなキス。
トモの唇が降ってきて、もう一度キスをする。
だが、今度はさっきより長い。
脚を撫でられスカートの中に手が入ってくる。
トモ…俺の事…やっぱそういうつもりで『好き』なのか!?
唇が離れる時、自分が震えていた事に気付く。
怖い訳じゃないけど…いいのか…本当に…?
「トランクス脱がしていい?」
トモに聞かれ、返事を戸惑うがトモになら…トモだから…
こくんと頷く。
トモの手がスカートを少し捲り、俺のトランクスと掴み、少しづつ引っ張る。
協力するようで気恥ずかしかったが、腰を少し浮かせ、脱ぎやすくする。
途中、ゴムの所が自身に引っ掛かり、痛みと変な気持ちで声が出る。
あわてて口を押さえ、トモを見る。
そのせいで、自分の顔がかなり熱いのと、呼吸が荒いのに気付いてしまう。
心臓がいつもより倍になってるんじゃないかと思うほどドキドキと音を立てる。
途端、トモが携帯で俺を撮る。
頭の中に?だらけ。
トモも分かったのか
「あんまり可愛かったからついι」
と言い訳。
ヤバイ…いつもなら撮られたり、増して『可愛かった』なんて言葉はキレるキッカケなのに、恥ずかしさとドキドキが増すばかりで止められない。
トモから視線を反らしつつ
「ばか…撮んなよ…」
やっと出した抵抗の言葉もヨワヨワしいι
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