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(他の男からの呼び出しで、あの密室に向かう。
全く好みでない男の相手を手早く済ませ、ふと彼を見る。
眉間の皺も、ギュッと閉じられた目や唇も、痛みに耐えている姿が誰よりも良く似合う。
彼に近寄り、接部を見る。
そこは、有り得ないほど腫れ上がり、白かった肌が、赤黒く色を変えている)
痛かったら言えって言ったろ!!
(慌てて固定を外し、彼の内部に入れた器具を一気に抜き出す。
血と体液が、白いシーツや彼の肌にかかる。
痛みの為か、恐怖の為か、彼の涙で潤んだ目が俺を捉え、訴えるようにじっと見つめる。
罪悪感に、彼から目を反らし、新しい器具を取りに急ぐ)
……これなら…
(先程より一回細い器具を手に、つい呟く。
彼の元に戻り、数分前にした作業を淡々と繰り返す。
だが、先程と打って代わり、彼の内に上手く入らない。
鼓動が高鳴り、手が震える。
…さっきより細いはずなのに…
彼の細部に、器具を何度も抜き挿しする。
彼は痛みに耐えかねたか、大粒の涙をポロポロと流し、枕を濡らす。
俺でなく、アイツなら彼をこんなに苦しめなくて済んだのか…馬鹿な考えに支配されながら、集中しようと彼の細部に目をやる)
……何度も…ごめん。
(何度目かに、やっと抵抗がなくなり、スッと彼の躰に入る。
痛みがなくなったのか、彼の表情が和らぐ)
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