新城 馨

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深い眠りに入っていた脳に 規格外の爆音が割り込んでくる… 条件反射とでも言えばいいのか、 すぐさま掛け布団から音の元凶に手を伸ばす。 目は開いていないが さすがに毎日毎日やり慣れたこともあってか 視認せずともそいつの蓋を開け、 電力源の電池を抜き取る。 電池を抜きとったと同時に 部屋中を埋め尽くしていた音が一瞬にして鳴り止む。 そして、掛け布団を押し上げて上体を上げる。 それと同時に視界の端から朝日がちらついた 視界の端にも関わらず異常に眩しいのは寝起きだからだろうか。 眠気がまだあるものの 先ほど抜き取った目覚まし時計の電池をはめると 洗面所へと向かった。 いつも通り、洗顔と歯を磨くと 洗面所に行く前にポケットに突っ込んだ携帯で時間を確認する・・・・。 まだ時間に余裕があるようなので 昨日の晩御飯の残りを冷蔵庫から出し 電子レンジに突っ込んだ。 それと同時に近くにリモコンを手に取ると 俺はテレビの電源を付けた。
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