新城 馨

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朝御飯を食べ終え、天気予報を見ながら着替えを済ます。 粗方必要なものをポケットや鞄に入れると チャンネルを変え、しばしの間、先程煎れた珈琲を飲む。 味を楽しむというより、香りを存分に楽しむのが好きだ。 その辺を語り出すとキリがない。 人それぞれ、意識はしなくとも ちょっとしたこだわりが生活の中に混じっていたりする。 机の上で振動しだした携帯が メールの着信を知らせる。 内容は見なくともわかる 毎日ほぼ同じ時間に届くメルマガだ。 飲み終えた珈琲のカップをシンクに持っていくと、 朝食で使った食器と一緒にカップを洗うと 再びソファーに腰掛けた。 そうこうしている内に時は過ぎ、 また同じような毎日が幕を開けた。
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