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司さんは店の時計を見ると感心した様子で言った。
「馨くんはいつも決まった時間通りに来るね」
「別に意識してる訳じゃないんですけどね」
「しっかりとした生活が染み着いてるということじゃないか
良いことだよ」
その言葉に
どう反応するべきか迷った末
結局愛想笑いという結果に終わってしまう。
「それじゃあ僕は少しの間外に出てくるから、
馨くんはいつも通り
仕込みよろしくね」
「わかりました、
いってらっしゃい」
いってきます
と司さんは笑顔で言うと
店の外へと出て行った。
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