突っ慳貪

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小さい人間に運ばれるのを学校の生徒に見られた良亮 しかし良亮は聞こえなかったふりをしてそのまま学校に入って行ったわけである その話しかけてきた彼女も特に追いかけることもなく有賀は焦りながらも自分の教室へ入って行った そして黒板に張ってあった座席表通りの場所に座った 「危なかったな。 リアクションしてしまったがよく考えてそんなの現実じゃないって思わせればいいんだ。 きっとあの人だってあれ気のせいかな… みたいな感じののりで過ごしてくれるはずだ。 そう僕は見られてないし小さい人間になんて運ばれてない。」 そうやって胸を下ろそうとする良亮 そこに現れたのがさっきの彼女であった そして始まりのチャイムが鳴り響いた 近くもなく遠くもない場所だ 見るからに運動が出来そうな先生が入ってきて挨拶をしてさらに自己紹介を始めた しかし良亮は 「大丈夫だよな… もう忘れてるよな…」 そんなことで頭がいっぱいだった 先生に続くように生徒たちも自己紹介を始めだした そうしていつの間にかきた有賀の番 「有賀良亮か じゃあ自己紹介をしてくれ」 先生が言うと 良亮は自分の世界から帰ってきて席に立ち 「有賀良亮です。 一年間よろしくお願いします。」 そう言って座ろうとすると 前に高々と上がる手があった 華奢な手であるが 指先はまさに天をさすがごとく鋭く 高く高くそびえ立つ 先生はその手に訪ねた 「どうした?」 「私有賀君に聞きたいことがあります。」 そうしていきなりの指名質問を繰り出したのだ ところが先生は 「すまないな。 時間がなくてな。 後で本人にして貰えるか?」 「はい。 わかりました。」 他の生徒たちは彼女の積極的な態度に驚きの目を放っていた。 しかしながら有賀は額汗を大量にかきながらその場に座っていた。 その後も自己紹介が続き 彼女の自己紹介 「私は阿良々木暦 よろしく。」 アララギコヨミ それだけだった なのに有賀良亮は汗だくになっていたのであった
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