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「そう………使い込んでるのね……」
「違う!未使用だしこれから使うつもりもない!」
「そう………攻め専門なのね……」
「違う!そもそも俺はそんな属性を持っていない!」
ダメだこいつ…
早くなんとかしないと…
「なんだと…翔が三つ編みメガネ女の子と仲良くしてるだと…!?」
康太か?助かった早くこいつをなんとかしてくれ
「………パートナー…?」
「違う!だから俺はノーマルだ!」
◇◆◇◆◇◆◇
「は~い、みんな席について、大事なお知らせがたくさんありま~す」
この天使の声を聞いて従わない生徒はいるだろうか、そのお陰で、隣の腐女子から逃れることができて本当に助かった。ヨーコ先生には後で粗品を贈与しよう。
大事なお知らせといってもどうせ春休みの宿題の提出や、実力テストの話や、自己紹介とかだろう。俺には関係ないことばかりだ。
「なんと!転校生がうちのクラスにやってくることになりました!そして喜べ男子生徒諸君。
転校生は可愛い可愛い女の子だー!」
なんだ康太の言ってたことか。
クラスは大盛り上がりだが、しかし気をつけろ男子生徒諸君。女の言う可愛いは信用ならんと地理の高橋先生(♂)が切なく呟いていたぞ。
転校生も可哀想に、これだけハードルを上げられたら入りづらいだろうに。
「それでわぁー転校生カモン!」
ガラガラという音と共に歓声が湧く、俺も思わず大きな声を出してしまった。
「いやああああああ!?!?」
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