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2人だけの秘密だよって言った翔さんの顔はとてもカッコ良くその上、手まで繋いでいる………。
私はきっと紅くなっているだろう。
平常心を保つのはもはや不可能で、私は翔さんの手をギュッと握った。
私が車の後部座席に乗ると、翔さんは助手席に乗ってしまった。
『曜子さん。お願いします。』
翔さんはお母さんに道案内を頼んでいたみたいで、お母さんはかなり寄り道をしながらデパートに向かっていた。
しばらくすると、私が通うようになる高校が見えた。
『ここが桜ヶ丘高校よ。』
『翔さんもここに通うんですか?』
『うん。こっちに来ることが決まってからこっちの高校を捜していて、ここの高校なら理数系のレベルが高いから良いかなって。』
そんな話をしながらデパートに着いた。
曜子さんは食品売場に、僕と麻美ちゃんはブティックフロアに向かった。
僕はトイレに行くと伝えてトイレに向かい、麻美ちゃんのもとへ戻ったら麻美ちゃんがナンパされていた。
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