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僕は抱きつく楓ちゃんを離しながら、カツラとメガネを取った。すると………
『翔君』
『翔さん』
『お兄ちゃん』
と言いながら3人がよってくる。
僕に1番に気づいた楓ちゃんは曜子さんを見る。
『どうゆうことだよ母さん。』
『今日から翔君は一緒に暮らすのよ。部屋は楓の部屋でね。』
楓ちゃんの部屋になったのは曜子さんとの賭で負けてしまったから。
賭の内容は、変装した僕に誰かが気づいたら僕の負けで、最初に気づいた人の部屋が自分の部屋となり、誰も気づかないなら僕の勝ちで、曜子さんが二階になり僕が一階の部屋となる。
そう。僕は負けたのだ。
『なんで俺の部屋なんだよ。』
曜子さんは言葉に困っている。負けたのは僕だしここは僕が説得しなきゃ。
『楓ちゃん。僕と一緒の部屋じゃ駄目かい?』
楓ちゃんの顔を真正面から見て僕は頼む。
『翔、分かったから離れてくれ。』
楓は反則気味にかっこいい翔に迫られたため、物凄く顔を紅くした。
『翔君。私の部屋に来ない?』
『お兄ちゃん。ぜひ私の部屋に。』
『翔さん。私の部屋でしたら快適に過ごせると思いますが……』
3人が僕に迫ってきたが、楓ちゃんが黙ってなかった。
『お前等が翔に気づいてなかったのが悪いんだ。』
『お姉さん。』
麻美ちゃんが楓ちゃんに申し立てた。
『1日交代はどうでしょうか?』
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