始まり

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今日は夏休み最後の休日。 外はいい天気だ。 絶好のデート日和だろう。 秋人 「って、俺には関係ないか」 などと独り言を言っていると… 女の子A 「おっじゃま♪」 女の子B 「お邪魔するわ」 男A 「入るぞー」 女の子C 「みんな待ってよー」 と、玄関が騒がしくなった。 ちなみに現在朝8時だ。 普通こんな時間には人は訪ねては来ないだろう… だがコイツらには常識は通じない。 女の子A 「あらら?起きてた」 女の子C 「あーくんおはよー」 男A 「今日は雨か?」 女の子B 「残念ながら今日は晴れね」 秋人 「………」 騒がしく入って来たコイツらは 俺の幼なじみたちだ。 女の子Aは神崎晴香 実家が隣同士で腐れ縁 元気だけがとりえなムードメーカー 男Aは西園寺竜也 コイツも腐れ縁 運動神経抜群なのに帰宅部 一緒によく悪巧みを企てる 女の子Cは森下凛 中学からの付き合い 控えめで大人しいが おっちょこちょい 女の子Bは香月美奈 高校に入ってからの知り合い 容姿、運動、勉強 すべてがパーフェクト 香月財閥のお嬢様 竜也 「秋人、何ボーッとしてんだよ」 美奈 「そうよ。 せっかく私達が来てあげてるのに」 凛 「あーくん体調悪いのかなぁー?」 晴香 「それは無い無い」 秋人 「一体どんな風に俺をみてるんだ?」 晴香、竜也 「頑丈」 秋人 「うっ」 俺は何処にでも居そうな 不良学生なんだが 頑丈で健康な体だけが取り柄だ。 秋人 「てか朝早すぎだろ? 一体なんなんだよ?」 凛 「実はねー 皆でお出かけしよ ってなってー」 晴香 「夏休み最後だしね んで、いつものメンバーで ってなってさ」 美奈 「それで出雲くんはこの時間は 寝ていると思ったのよ」 竜也 「で、来たってわけさ。 鍵の隠し場所は知ってるしな」 秋人 「…なんで知ってる?」 美奈 「晴香が教えてくれたからよ」 秋人 「おい!晴香!」 晴香 「別にいいじゃん♪」 美奈 「だいたいなんで鍵を 外に置いてるのかしら」 竜也 「しかも晴香には教えてあるし」 秋人 「起きれなかった時に 助かるんだよ」 凛 「私じゃダメだったのー?」 秋人 「凛だと起こせれないで 一緒に寝てそうだからな」 凛 「はぅっ!」 美奈 「確かに凛には無理ね」 凛 「みーちゃんまでー 確かに否定できないけどー」 ……………
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