私の仮定

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本を開いてみた。表紙が重いので期待していたが私はまわりのビルには人がいないのだと気付いた。 「この本はどんな人に読んでもらいたいですか。」 男は黙ってなにもしゃべらなくなってしまった。 「私はビルに向かって話をしていたのかもしれないね。」 大きな本に話し掛けると、人が町に戻ってきはじめた。
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