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志黄の王子は和璃(おり)といった。
彼は民とよく接し、よく笑い、よく学ぶ人だった。
民から愛され、彼の人柄の良さは人望を集めた。
そのため、彼の後宮には宮女希望が押し寄せた。
しかし、彼はがんとして后をめとらなかった。
その理由は未だに不明である。
彼の傍らには優秀な部下が二人いた。
片方は文官、片方は武官だった。
武官は知る人ぞ知る"利央(りおう)"という人物だが文官は知られてない。
オリ王子は志黄が他国から侵略をうけ、父が殺された時に民を逃がす手だてを考えた。
自分を犠牲にして、民を逃がしたのだ。
今、志黄は実質は滅んでいる。生き残ったバカな王子が王としてたち、幼い王女がその補佐についてはいる。妾腹の王子はただいるだけだ。利央は国をさり、あの文官ももういない。
志黄を支配しているのは乃羅という軍事力の巨大な国だ。その大国と昔から争っているのが連という国である。
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