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(おやっさんの夢…か。久しぶりに見たな…)
翔太郎が窓から空を見上げると雪がちらついていた。はぁ、と溜息をつくと後ろから、ウォッチマンに抱き着かれた。
「翔太郎君、大切なお話があるんだけど~」
「うわっ、いきなりへばり付くな!」
翔太郎は、ウォッチャマンを押し返すと横からサンタちゃんが顔を出した。
「うわっ」とした翔太郎の顔を見ても表情を変えず…
「で、どっち?」
「はぁ?」と言うとチラシを顔につけられた。《フライドチキン》の広告を突き付けられると、翔太郎は現実に帰ってきたのだなぁ、という残念な気分に襲われた。
「男なら胸でしょ?ぼぃぃーん!」
「いや、身があり引き締まった足よ!」
手で、巨乳をジェスチャーするウォッチャマンと、ズボンをめくりふくらはぎを指すサンタちゃん。それを援護するかのように、クイーンとエリザベスがサンタちゃんの後ろに回る。
「足派の人!」
とクイーンが言うと、三人が声を揃えて「はぁーい!」と手を挙げた。ウォッチャマンが、悔しそうな顔をしながら、
「胸派が、胸を食べたいのはねぇ~男のロマンなのよ~」
とクイーンとエリザベスの前で手を揉む動作をすると、二人から「キモーい」と叩かれ出した。
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