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ウォッチャマンは、翔太郎に振り向いて「翔太郎君は…」と言うと、
「どっち?!」
と四人から聞かれると、
「どっちでもいいよ、胸だか足だか知らないけどよ」
飽きれた感じで言うと、「どうでも良く無い!」と四人から揉みくちゃにされながら、ドアまで押されはじめた。「痛い、痛い」と言いながら押された翔太郎の後ろで、ドアが開いた。
翔太郎が、開いたドアから倒れ込むと「きゃっ」と女性の声がした。
未だ、わいわい言う四人を静止するように亜樹子が「お客さん、お客さん」と言いながら、ベルを鳴らすと、我に返った四人が女性を見た。
翔太郎も、その隙に部屋に戻るとサングラスを掛けた女性は、
「すいません、探偵事務所と間違えちゃいました…」
と立ち去ろうとした。
六人は取り繕った笑顔をしながら、
「探偵事務所でぇす!」
とにこやかに答えると、サングラスの女性は戸惑いながらサングラスを外した。
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