妖狐と護り神。

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「グルル……」 真っ暗で中の様子は分からないが、何か大きな唸り声が聞こえる……。 「お…おばあちゃん……?きゃっ……!?」 ……バタンっ! 恐怖と不安に泣きそうな声を出しながら、祖母に声をかけようと振り向くと、突然何かに引き寄せられるように扉の中に引きずり込まれてしまった…! 「な……なんなのよ……」 「カカカ、少々乱暴だったかな…?ほれ、人間は夜目は利かぬからの」 「……!?」 青白い炎が辺りを照らす…。そして特徴的な笑い声の正体を見つけてしまった。 それの顔は私の頭上にあり…10m以上もある、自然ではありえないほどの巨大な狐で九本の尻尾を持っていた……。 「カカカ……雛が小さい頃から見守ってはいたが、まだまだ子供かの?」 何故か狐がいて…私の名前を知っていて…それ以前に言葉を喋れて…変な部屋に引きずりこまれて…… 私は話が理解仕切れずに意識をプツリと失った……
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