妖狐と護り神。

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「えと……次は私の血…だっけ……?」 「あぁ、それなら私がやろうか……ガリッ!!」 「……っ!?」 突然妖狐さんの大きな頭が私の腕に降りてきて、噛みついてしまう。 私は鋭い妖狐さんの牙に声にならない悲鳴が出てしまう。 「ククク…やはり雛は旨いな……」 本当に私を一呑みにできるような妖狐さんの口からそんな言葉が出るから、私は背筋を震わせてしまう。 「次は……真名(まな)だけど……妖狐さんの真名は……?」 「あぁ……言っておらんかったな……私の真名は天華(てんか)と言う。 因みに普段は『妖狐さん』ではなく、華凜(かりん)と呼んでくれな……?」 真名とはその字の通り本当の名前であり、それを知るものには主従の関係が結ばれる……そうだ。 「天華さん……」 (絶対に忘れないように頭に入れなきゃ……) 「雛の苗字は鷺ノ宮(さぎのみや)で良かったな…?では、続きを始めるかの……?」 「うんっ……じゃぁ……いっせのーで」 「「今ここに契約を結ばれん……我が主の名は天華(鷺ノ宮 雛)血の代償を持ってここに刻む」」 二人(内一匹?)の言葉が終わると洞窟内を光が包み込む……!
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