妖狐と護り神。

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「んぅ……なにが起こったの……?」 私はいつの間にか気を失っていたのか、起き上がると…… 「カカカっ!雛、その姿も可愛らしいではないかっ♪」 狐姿の天華さんは楽しそうに私を見つめている……。 (その姿……?) 私は視線を下ろして自分を見てみると…… 「なっ…!?なにこれっ!?」 殆ど叫んでいるのに近かったと思う…と言うか、絶対叫んでた。だって…… 「ククク、そんなに驚かなくても、血の契約を結んだからな♪私のフワフワな九尾と狐耳が雛に付いてきたのだな♪」 天華さんの話によると、一般人には見えず、霊感のある人にしか見たり触ったりできないらしい。 …ついでに言うと、私はより一層美味しそうに…つまり、命を狙われる危険性も増えたらしい……。はぁ……。 「天華さん…契約の内容の説明にはこんな説明無かったけど……?」 「カカカ、言ったら嫌がっただろう……?大丈夫、命の保証は私が責任を持ってやるからなっ♪」 (うぅ……威圧感をかけて言っても、天華さんには効かないのか…) 本日何度目になるのかだろうか……またため息がでてしまった。
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