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今日は、桜咲学院中等科の入学式。
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私と修一は待ち合わせをして、学校に向かう。
「桜、綺麗」
私は桜並木を見上げながら、歩いていく。凄くうきうきしてる。
そんな私の様子を、修一はくすくす笑いながら見守ってる。
私は桜並木を眺めて歩いていたから・・・目の前に迫る危険に気付かなかった。
「美保、危ない」
修一にいきなり声をかけられて、私が驚いて前を見ると・・・電柱が近づいている。ぶつかると思った瞬間、ぐいっと腕を引かれて、修一に抱き締められる。
「美保、良かった」
修一が安心したように、私を呼ぶ。私は少し赤くなりながら、
「修一、ありがとう」
私が言うと、修一はぎゅっと抱き締めてくれる。やっぱり凄い安心する。
しばらくその状態でいると・・・
「おいおい・・・お二人さん、いい加減にしろよ」
「もう、私と純矢くんの存在忘れないでよね」
実は、一緒に学校に向かっていた、純矢と美佐に突っ込まれる。
私達は慌て、体を放す。
「ごめんなさい」
二人揃って素直に謝ると、純矢と美佐が笑いだす。
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