第二幕

3/8
前へ
/319ページ
次へ
「べ、別に良いの! 先月もそうだったし、慣れてるから。」 「先月の劇団にも中学生が居たって聞いてたけど、同じ学年だったんだね。」 「うん、林田君とは全然イメージ違う感じだったけど。」 「えっ、どんな?」 彼は興味津々と言った様子で、私の方を向いて椅子を座り直す。 しかし話を続けるより先に、クラスメイト達が彼の机の周りへ集まって来た。 「吉岡もう仲良くなってんのかよ!」 「ズルいズルい!」 1限目が始まるまでの僅かな時間は、集まって来た者の自己紹介や彼への質問責めで、あっという間に過ぎていった。
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加