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授業開始のチャイムがなり、机同士を寄せて中央で教科書を開いく。
「良かった~」
「え?」
「前の学校より授業が少し進んでるくらいだったから、ホッとした。」
彼は照れた表情で首の後ろを右手で触れた。
先程、クラスメート達と話している時にも何度か目にした気がする。
きっと彼の癖なのだろう。
「たまに、めちゃくちゃ進んでる事もあって、その時は焦るよ!」
「そっか、大変だよね。」
私が当たり障りのない返答しかできずにいると、教師がドアを開く音に彼も私も視線を前へ向けた。
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