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乃亜が病院を退院して一週間後二人はある霊園にいた。
恭夜は車椅子を静かに押し乗っている乃亜の手には百合の花束があった。
「恭ちゃん、わざわざ休みとらなくてもよかったの。」
「乃亜の両親に結婚の許可貰うのが筋だろ。」
「むぅ…。パパとママならきっと許してくれるの。」
「ついでにお前と一泊二日の旅行付きだ。俺が勝手にやっただけだ。乃亜が気にやむことはない。」
「うー。わかったの。」
乃亜はまだ納得していないのか難しい顔をしていた。
恭夜は乃亜の頭を撫でた。
「お前は俺と旅行したくないのか?」
「したいもん!」
「ならそれに甘えろ。」
「わかったの♪」
乃亜は嬉しそうに微笑み恭夜も優しげに乃亜を見ていた。
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