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暗い部屋のなか車椅子に座る少女が、パソコンに向かってひたすらキーボードを打っていた。
コンコン
「入るわよ。」
「…。」
赤いスーツを着た背の高いモデルのような女性が入って来た。
「また、こんな暗いとこで電気つけなさい。乃亜。」
電気をつけると、部屋にはパソコンとその周りにはたくさんの機材とコードがあった。
乃亜と呼ばれた車椅子の長い黒髪の少女は、可愛らしいワンピースを着ていたが顔は前髪で隠れて見えない。
「玲奈叔母さまなぁに?」
顔はパソコンの画面に向いたまま可愛らしい声で玲奈に聞いた。
「お客さんよ♪」
「わかったの。」
乃亜はキーボードから手を離し部屋を出た。
これが、自分の運命を変える事を知らずに…。
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