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「俺、お前に姪がいたことなんて知らなかったぞ。」
「私も最近になって知ったわよ。」
恭夜はその言葉に眉をひそめた。
「どういう意味だ。」
「…私の兄は駆け落ちしたのよ。で、5年前に亡くなったらしいわ。姪は兄の忘れ形見をやっと見つけたの。なのに…。」
玲奈は悔しそうに言った。
「どうした?」
「なんでもないわ。」
玲奈はそっけなく答えた。
恭夜は察したのか何も聞かなかった。
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