マスタールーム

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 突然の来室者に、部屋の空気が震える。  未だにぷりぷり怒っているユリエルは、足を踏み鳴らしてマスターデスクまで歩いていくとどっかりと座り、腕を組んだ。  勢いよく座ったせいで、豪華な回転椅子はユリエルを乗せ、クルクルと回っている。 「ま、確かに【雷神の裁き】はやりすぎだね。止めて正解だよ」  後に続いたレオンが苦く笑うと、ローラの後ろから最後に入ってきたマッシュが静かに扉を閉めた。 「だよなぁー。まぁ正直なとこ、コルトが本当に【雷神の裁き】を覚えたのか、ちょっと見てみたかったけど……。  そっ、そーいやぁ、あの賭けはどうするんだ?」  応接用のソファに勝手に座りながら、もったいなさそうにつぶやくが、すぐにユリエルに冷たい目でキッと睨まれ、マッシュは慌てて話題を変える。 ・
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