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「大丈夫だよ。もしそんな人たちがいても、今日みたいにクロちゃんがみーんな倒してくれるでしょ?」
にこにこしてそう答える少年にさらに脱力する若者。
(まぁ、こいつの場合、襲われたとしても俺が出るまでもないんだけどな……)
心の中でそうつぶやいていると少年はさっさと歩き出してしまう。
「どうしたの? クロちゃん、早く帰ろうよ」
振り返り、こんな時間まで居残っていた自分を棚に上げ、迎えにきた若者を急かす少年。そしてまた、にっこりと笑う。
「帰ったら、あったか~いココアを入れてね」
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