ユリエル・シェスタ

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「うむぅ……、クロ、ちゃん? なんか……、コトバ、ヘンじゃない……?」  ようやく目が覚めてきたのか。もぞもぞと動きながら、うっすらと瞼を開き尋ねてくる。 「そんなことはございません。さ、ユリエル様。モーニングティの準備が出来ましたので、お目覚めください」  相変わらず唸ってばかりで起き上がろうとしない主に、クロフォードだんだんイライラとしてくる。 「さ、ユリエル様、早くお目覚めください」  怒りを抑え、カップを差し出す。
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