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グッとベッドを睨みつけるそのクロフォードの姿に、先程までの物腰の柔らかさはない。
しかし、その様子になぜかクスクスと笑いながら身体を起こすユリエル。
「ふふっ、やっといつものクロちゃんだ。どうして朝はいっつもそんなに堅苦しいの? この部屋には僕しかいないんだから、最初っからそうやって起こせば良いのに」
そういって、サイドボードのハーブティを大人しく飲みだすユリエル。
爽やかなミントの香りが口に広がり、寝ぼけた頭が徐々に活性化される。
ちなみにカップの中身は少しもこぼれてはいない。
怒ってはいても、そういうところはしっかり冷静に行動しているようだ。
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