夜の図書館

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――――ぱらり。 ――――ぱらり。 ――――ぱらり。  それからさらに、どのくらいの時間が経ったのか。  相変わらず時折黒い影がちらついたが、少年のページをめくる手が休むことはなかった。  しかし、ようやくキリが良いところまで読み終えたのだろうか。  少年は本から顔を上げ、うーん、と声を漏らしながら大きく伸びをした。 一方――――。 .
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