恐怖新聞

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恐怖新聞

以前の日記で、自分はハチ恐怖症と書きましたが、その原因について綴ろうと思います。   あれは小学3年の頃でした。   兄貴とカブト虫を取りに行きました。   いつもの場所に2人で向かう僕達兄弟。   到着しました。 カブト虫がいます。 …しかし問題が発生。   上の方にスズメバチがいる。 世界最強の毒を持つハチだ。   兄貴『やめとけ。刺激したらヤバイぞ!』   自分『俺は行く』   兄貴『じゃ、俺は後ろで見てるからヤバかったら言うわ』 …優しい兄貴だ。 自分は常に安全な場所に居るけどな。   …僕はカブト虫を取るため、木の幹に到着。   『カコーン』 上の方で音がする。   振り返ると兄貴がスズメバチに投石攻撃を繰り出している。   …お前アホだろ。 刺激しまくりじゃねぇか。   と思った瞬間、耳元で凄まじい羽音   状況が把握できない。   頭にスズメバチが喰い付いているのだ。   自分『兄貴助けれたらば…』 頭を振りながら逃げる (何故か兄貴も逃げる)   『ぬぐは!』   …刺されました。 すさまじい激痛です。 『頭はやもたばっ!』 …だめだ。 更に何回も刺す。   自分『死人…』 …死んだフリをして倒れてみました。 全く効果無し。 刺し続ける賢いハチ。   だんだん気が遠くなってきます。   『おるらぁ』 …兄貴が僕の頭めがけ投石攻撃を開始しました。   いいかげんにしろ。 お前の行動は全てハチを逆上させてるだけだ。   暫くして僕の頭を刺し尽したハチは何処かへ飛び去った。   と同時に兄貴が僕の元へ駆け寄る。 (ハチを気にしながら)   『大丈夫か?』 …これで大丈夫な人間はいないから。   そして兄貴は身体がたるんたるんな僕を自転車に乗せて、   『弟が死んだー』   と叫びながら帰宅。   3日間寝込みました。    兄貴曰く 『だからやめとけって忠告したのに』   …目覚めると全部僕が悪い事になってました。   今はカナブンの羽音でも驚き逃げるようになったのです。ははは   みなさん スズメバチが来たらまずは投石しましょう。
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