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1989.04.20.
雨が降るどこかの路地..
体が透けていく男女と
01人の男が話していた
そして女の腕の中には赤ちゃんがいる
「なぜ、禁を犯した??」
★
「俺たちの愛してる証を残すためだ」
☆
「私たちにこの子を
育てさせてください」
「ダメだ
増えつづける天界人を
天界のなかでつくっては
ならないことは知っているだろう??」
☆
「…」
★
「たしかに俺たちは
もう消え始めている
だが子供に名を与えたい」
「よかろう
その子に責任をもって
伝えることを約束する」
ザーッ...
「今日は06人もこの禁をやぶったのか...」
雨が降り続くなか
男は取り残された赤ちゃんを抱き
どこかへと消えていった..
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