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「結城大地って言うんだ。よろしくね」
冷静なふりをしているが内心は心臓バクバクだ。
「うん、こちらこそよろしくね」
「おい」
郁が声がした左横を見てみるとーーレンが不敵な笑みを浮かべて郁を見つめていた。
「なぁに?」
「お前、彼氏いんのか?」
レンは可愛い郁に興味を持った様子だ。
タチはみんな聞きたかったことなので生徒会長ナイス!と思いつつ耳を傾けている。
「んーん。いないよっ」
タチは心の中でガッツポーズをとっていることだろう。
「ふーん…。彼氏って単語に驚かないってことはバイか?」
「バイだよ」
レンは郁の髪に手を伸ばし、優しく微笑む。
「きゃああ!」
「す、素敵ぃ…」
ネコちゃん達から黄色の声が飛び交った。
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