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「やっぱボンバーマンってのはみんなでやるからこそおもしろいんだよなぁ。」
禮は寝転がり、天井を見ながらそう呟き、目を閉じた。
禮は、ボンバーマンをするたびに、昔転校して別れてしまった大親友の事を思い出す。
『これ、面白いんだ。禮もやってみる?』
小学3年生の時に、禮に初めてボンバーマンを教えてあげた禮の大親友、神城 彪。
『うん。やる。』
彪にボンバーマンを教えられて以来、禮はすっかりボンバーマンにはまり、いつも彪とバトルをしていた。
しかし、禮の親の仕事の関係で、禮は住み慣れた和歌山から滋賀県に転校する事になった。
そして別れの日、彪からボンバーマンのソフトをもらったのだ。
『彪…これ…本当にいいの?』
『ああ、禮はボンバーマン好きなんだろ?なら、それはお前にやるよ。』
こうして禮は彪と別れ、滋賀県の石山小学校に転校してきたのだ。
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