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「こ…ここは…?」
「わからない…私達たしか屋上にいた…よね?…」
気がつけば禮達は赤い部屋の中にいた。
禮達がまだ困惑して脅えている最中にいきなり放送が流れた。
[ふふふ…いらっしゃいませ…]
「!?」
その声は昨日の留守電の声とは違う別人の男の声だった
[あなた方以外にももう結構な方々がエントリーなさって“ステージ”へとお送りしましたよ。]
「エントリーなさったって…どうせ俺たちみたいに強制参加させたんだろ!?」
晃は脅えながら質問した。
[はい。そうですね。]
また晃が質問をした。
「なんのために…こんなことを?…」
向こうからハァ…とため息をついたのが聞こえ男は言った。
[暇つぶしですよ。あの…それより早くルールを説明してもよろしいでしょうか?]
晃は声を荒げて言った。
「ふざけんなよ。なんであんたの暇つぶしに俺たちが付き合わなきゃなんねーんだよ?」
スピーカー越しからクス…と笑い声が聞こえすぐにまた男が答えてくれた。
[参加しなかったらあなた方はもう現実の世界には帰れませんよ?]
「!?」
[やっとルールを聞いてくれる気になりました?]
「ルールを聞かせてください。」
禮は冷静にそう言った。
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