第一幕 暫しの別れ

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空が、青い。 今日も、きっと明日も。 こんな清々しい青の下で、 たくさんの血を流す。 「佐助、準備はよいな?」 いきなり聞かれて、 正直びっくりした。 でも、そんな事はけして言わないし、顔にも表さない。 それに俺様の答えは 決まっていた。 「あぁ。わかってるさ、旦那。」 そう答えると、旦那は悲しそうな顔をした。 「ちょ、なんて顔してんのさ 旦那はぁ~💦」 「し、しかしだな💦 某のせいで、佐助まで負け戦に巻き込んでしまって…」 「な~に言ってんのさ、旦那は!!それに、まだ負けた訳じゃないでしょ!!そんな事いってると、先に逝ってるお館様に怒られちゃうよ!…俺様は大丈夫だから、ね?」 そう言って笑ってあげた。 旦那ったら心配し過ぎだよ。 俺様は戦で功績あげんのが仕事だから。 …俺様の仕事とらないでよね~ [ブゥオォオオォー] 戦開始のホラ貝が鳴り、 世に言う大阪・夏の陣が、 始まった。 その音を聞くと旦那の顔がいつもより険しく、たくましくなった。 これが武士の顔。 「佐助!一番かけで参るぞ!!」 「何処までもついて行きますぜ、旦那ぁ!」 旦那は馬を走らせた。 その後を俺がついて行く。 旦那を殺させはしない。 絶対に守り抜いてみせる。 この決意は変わることは無いだろう、永遠に。 _
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