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「…貴様ら、煩いのう。そんなに、儂の足を止めたいか?今から儂らは、やることがあるのじゃ。…退け。」
…言った。怜は、三人に言った。無表情で。
ここにいる全員の中で一番背が低く、迫力が全く無い中、言った。
その声に、三人は反応した。
「お前、誰だぁ?今まで小さくて、全く気付かなかったが。…女みてぇだな。」
「死ね、屑。背の高さには触れるな。」
「うわぁ…俺より小さいや。可愛いー。」
「儂を貶しているのか?」
「お、女!?すっげぇ可愛い!背とか関係なく、俺好みだわー」
「……。」
俯いて固まる怜。
「れ、怜?大丈夫ですか?この三人は、気にしなくて良いで………。」
沖田は言いながら、怜の顔を覗きこんだ。
…が、覗きこんだその先には、
「う……煩い煩い煩い!!!!」
真っ赤になりながら叫ぶ怜がいた。
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