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「お先にええよ?」
「お主こそ。」
「…じゃあ、遠慮無く行かせてもらうで?」
言い終わると同時に、山崎の姿が消えた。
怜は素早く左を向くと、暗剣を構えた。
それと同時に、弾かれる手裏剣。
少し離れた所には、山崎の姿。
「やるなぁ。さすが狼風一族や。速さに関しては、右に出る者はいない、てか?」
「…そうじゃの。お主の居場所は、目、耳、鼻、気配、どれもが付いて行けるものじゃ。」
「随分と余裕らしいけど、今のは準備運動やで?本番は、これからや」
言い終わると、手裏剣を数本投げた。
それを、跳んでかわす怜。
「隙あり!」
怜が着地する直前、山崎はまた手裏剣を数本投げた。
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