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三人の攻撃を上に跳んで避けると、一人の忍の頭に暗剣を突き刺した。
即死。
暗剣を横に振り、血を落とすと残りの忍に目を向けた。
二人の忍は手に刃物を四本ずつ挟むと、同時に投げた。
計十六本の刃物が、一人に向かって飛んでいく。
驚いて身を翻すが、数本身体をかすり、一本は横腹に突き刺さった。
「!?ゔっ…」
苦痛に顔を歪めるが、なんとか持ちこたえる。
次の瞬間、忍二人の頭は無くなっていた。
「ハッ…ハッ…ハッ…これを使わなくては勝てないなんて……少々腕が鈍ったかのう。」
残った影はそう言いながら、右手に漆黒の鎌を持っていた。
「…そろそろ限界じゃ。血が流れ過ぎたな……」
言葉を発し終わった直後、影はゆっくりと屋根から落ちていった。
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