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真夜中。
暗闇の中をゆっくりと歩く、二つの影。
「土方さーん。僕を島原なんかに、連れていかないで下さいよ。」
「総司。てめぇも、いい大人だろ?慣れろ。」
「あそこに行くと、気分が悪くなるんですよねーなぜだか。」
「…意味わかんねぇ。」
そんな会話をしていると、土方と呼ばれた男が立ち止まった。
「…土方さん?どうしたんですか?」
「…血生臭ぇ。」
「そうですかね?」
そう言うと、土方は目を細めて言った。
「あそこにある影は、人か?」
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