偽物の毛皮

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Ⅰ番目の兎 ピーターが朝起きたら ピーターの兎が庭で血だらけになって死んでいた どうやら【ⅩⅡ吊られた狼】に 叩きのめされたらしい 五年前にペットショップ定員の【Ⅷ正義のピッグ】からむらやり押し付けられて以来、中々相性はよかったはずなのだが 『残念…』 感傷的にすらならず取り敢えず埋めようと持ち上げたら兎の遺体はサラっと灰になった どうやら火葬までしていただいていたらしい と最近の狼の善意有る?行動に感動していたら 灰の中から小さな兎が現れた それはまるでフェニックスのような有り得ない生還… 図鑑で見た不死鳥みたいな… 『あ…』 兎を部屋に入れようと摘みながら思い出した過去の兎の行動 一年ほど前 兎が鳥みたいな肉をガツガツ食べていた 『兎って肉食うんだ…』 と日課の兎の観察をしていたときの鳥 あれかー なんて 『罪深い兎…』 ピーターは死なない不死の兎がペット マジシャンのような生還を果たした兎は罪を背負っている 後日立派に成長した兎は狼に仕返ししに行き見事毛皮を剥いできた ブレスレットに加工して ピーターとペアで使用中
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