偽物の毛皮

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Ⅱ番月の女神マリア 此処に住み初めて82年が経った 此処というのは博物館 学校もでて 取れる資格は全てとった 外見が子供だから取れない資格も多かったけど ママが死んでからは 自由な時間が有り余るほどあった だからそんな酔狂なことをしたに違いない 今では博物館館長 自由気ままに国からのお金で過ごしている 最近では教会に足しげく通ってる 罪深い兎を連れて そこでは美しい女神が何時も歌っている その女神は月の女神でダイアナと言うらしい でも女神は話すことが出来ないから 歌を聞いて女神を知るしかない しかし結構旧い詞だから僕みたいな古株以外は何て言ってるのかわからないんだって だからみんなマリアって女神を呼ぶんだ 女神は何も言わずにニコニコしてるよ マリア何て名前女神には似合わないのに だからといって他の誰かに教える気も無い 女神に話し掛ける気もない 女神は全てを知っているから 全てを教えてくれるだろうけど 僕は愚者のピーター 罪深い魔術師をつれた男 何も知りたいことなんてないのさ 女神は教会に住む女教皇
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