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「宝石になる…って…殺すって事?」
「いえ、宝石になった方々はその内に意識を宿します。…そして主の力となる」
全く知らない妖魔の常識だ。おそらく人間の中では殆ど知られていないのだろう。
「それで…どうして私が妖魔の主に?私は人間だ」
その問いには別の声が答えた。
「それはシキ様が妖魔の主であるルクロディウス様の目に止まったからですよ!」
誰?!
またもや後ろからいきなり声をかけられ驚く。
振り向くと紫希より20cmは小さい女の子がいた。
黄色の際どい衣装に身を包んでいる。
髪は茶色。大きな瞳は赤い。
「初めましてシキ様。あたしはレキと申します!うわあっ本当に美しい方っ!お目覚め、あたしもずうっっ――っと待ってたんですよ!」
どうしょう。
聞きたい事が山ほどある。
何故こんな子供がこんな危ない格好を!!
美しいって……誰が?
ルクロディウスって誰!
取り敢えず、一番気になったのは…
「ずっと?」
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