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「っご、ごめんっつい」
つい…って何だ。
「………………?」
なんの反応も無く、そうっと様子を伺えばレキはぼーっとしてその場に立ち尽くしていた。
「………っは!シキ様…全然構いませんっ!と言うかむしろもっと迫ってくれても」
「シキ様、ご支度は宜しいですか……レキ?」
何というか…素晴らしいタイミングでファラナが来た。
自分まで変な気分になった事に紫希は戸惑っていた。
色々と期待しているレキには悪いが、ここはすぐさま出発しよう。
「ファラナ!もう行けるよ」
紫希はレキから離れるとファラナの元へと素早く移動した。
「あ、シキ様っ待って下さい!あたしも行きます!」
そのまま出発しようとしていた紫希は驚いた。
「え?レキも?」
彼女は当然!とばかりに小さな胸をそらせた。
「シキ様の行く所はどこでも付いて来ます!」
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