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出発するにあたって、確かめなければならないことが一つある。
それは此処が【妖魔の世界】と言う事。
そして紫希が元々住んでいたのは、勿論人間界だと言う事。
「………ところで……どうやって行くんだ?」
そう、それ。
3人は城を歩く。
出口が遠い。
「この世界は人間界に重なってるんです」
「重なってる?」
ファラナは頷くと、説明を続けた。
「はい、この世界は動植物は違いますが“位置”と“形状”は異様なほど似ているのです。
……その中でも特に似ている場所は空間が歪んでいる。
そこで《道》を開きます」
ようやく出口についた。
ファラナが扉にてをかざすと、ゆっくりと開いていった。
外から光が差し込む。
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